福岡/マッサージ｜マッサージジャンキー

福岡市のマッサージへの想いなどになります。


もうずいぶん昔の話になりますが、歩くことが困難な状態へある日なってしまい、その日からあまり行くことのなかった大きな総合病院への通院生活が始まりました。


「あの病院は評判がいいみたいですよ」なんて話を聞きますと、「とりあえず行ってみるか」と考え、翌朝目覚めた時に急きょその病院へ行くという生活でした。


朝初めて行く病院へたどり着くと、「何時になるかわかりませんよ」そんな冷たい洗礼を受けるのですが、待ち時間にタバコを吸える喫煙所みたいな専用スペースが病院の入口に設置されていることが多かったです。


まともに歩けないので、片足を引きずりながら、スーツ姿の人間が長い通路を歩いて向かうのですが、だいたい私が喫煙所に入ると、それまでみんな楽しそうに話していたのに、急に静かになって、


「お兄ちゃん、足悪いの」と訊かれます。そこで少し会話が始まるのですが、初めて行く病院で患者にヒアリングしてその病院が良いのかどうか？　を判断しないといけないので、真剣に話したりしたものです。


「お兄ちゃん、そんなに足が悪いともう治らないだろうけど、身体障害者申請すれば毎月お金がもらえるわよ」と教えてもらったりするのですが、自分が聞きたい台詞とは違うわけで、なんだか涙が零れそうになることがありました。


たぶん、みんな同じだと思うのですが、ある日病院通いとなった人生をなんとか抜け出そうと想い、一生懸命に行く先々の病院でヒアリング調査していくのですが、だいたい１日でその病院へ見切リをつけることが多かったものです。


会社の同僚に、同じように歩けない人間がいて、その人は手術を失敗して下半身不随のような身体障害者となっていました。


そのすぐ後に、私が歩けない症状に陥りましたので、通院し始めたころに病院へ行く中で、会社の上司である支店長に、「お前もあいつと同じでさ～もう治らないんだろう」そんな風にストレートに会議室で訊かれたことがあるのですが、たしかに絶望感を感じたことがあります。


事業などで何か失敗をして会社が倒産したのであれば、それはもうお金の問題だけですので、日雇い労働とか、なにか頑張ればまたチャンスがあると思います。


でもね、体が壊れた状態というのは、もうお手上げ状態ですので、はっきりいえば絶望感のようなものと、少しでも早く治さないと、マズイという焦りのような毎日でした。


一生懸命に頑張っていろいろな病院を探す中で、ある日辿り着いた病院ではこう言われたものです。


「考え方にもよると思いますが、今かなりひどい状態だと思います。でも、それ以上ひどくなる可能性が少ないのも事実だと思いますので、あせらずに一緒に頑張っていきましょう」と・・・


心理学などを学んだりした人はピンとくると思いますが、「人は不幸よりも不安を嫌う傾向にある」という理論があるわけで、「なんだ医者も上司と同じように現実の話をするんだ。同情だよね～」と思ったりしました。


そんな中で、よく自分で暗示を掛けており、「俺は歩けるようになるんだぞ」ってやったりしながら、よく自分の足をマッサージしたりしました。


夢は大きく、「足が治ったら、福岡市内のマッサージ店を廻るんだぞ」という感じでした。


ある日歩けなくなりますと、最初に襲われるのは底知れない不安です。


不安の次に感じるのは、迷路を抜け出そうと頑張るのですが、マニュアルなんてありませんので、未知への不安です。


体は悪くなってから、あまり時間が経たないほうが回復できる率が高くて、筋力が弱るともう歩けなくなるので毎日痛くても歩く努力が必要で、あまり時間が経ってしまいますと癒着の問題が出るので、なにかタイムアウトエラーというものだけを強く意識しますので、自分が初めて行った病院でその日にヒアリングをして、その日に通うかどうかを判断しないといけませんので、凄く焦る感じだったりします。


結果的に信じられない回復をして、もう病院へ行くこともなくなったわけですが、迷路に迷い込んでの抜け出せる確率ってそんなに高くはないみたいですので、なにか昔のかつての自分のように、新しい治療などを求めている人がきっと１人くらいいるに違いない！


そんな風に考えることもたまにありますので、なにか自分なりのマッサージ体験談などを書いてみようと考えています。